カテゴリー: Uncategorized

  • ​【園長の葛藤】「そこまで言わなきゃダメ?」便利さの裏で忘れてはいけない、仕事の“手触り”と大切に思う心

    こんにちは、佐伯リノです。​

    私は園長として全体の管理を見つつ、現場の細かな管理やまとめ役は、信頼する主任に一任しています。私自身、複数の園を掛け持ちしていることもあり、現場のリーダーが主体的に動いてくれることは本当にありがたく、日々の頑張りにはいつも感謝しています。​しかし最近、日々の業務のスピード感や便利さの裏側で、「本当に大切なこと」が少しこぼれ落ちてしまっているのではないか、とモヤモヤ悩む出来事がありました。

    ​■ AIで効率化した「議事録」の目的はどこにある?​

    最近はテクノロジーが発達し、当園でも音声から文字起こしをして議事録を作成するような、効率的な仕組みが進んでいます。​それ自体は素晴らしいことです。しかし先日、作成された議事録を見て、少し残念に思うことがありました。自動で起こされた文章が、読む相手に伝わるものになっているか、会議に出られなかった職員が読んでもちゃんと内容を理解できるものになっているか、という「最後の確認」や「相手への想像力」が抜け落ちていたのです。​議事録を作る目的は、単に「文字を記録に残すこと」ではありません。「会議の内容を正確に共有し、次の保育に活かすため」です。テクノロジーで作業がラクになったからこそ、その先にある「相手に届けるためのひと手間を怠ってはいけないのだと痛感しました。​

    ■ 備品を買い直す前に、立ち止まる​

    また別の日、備品の購入申請(承認依頼)が私の元に届きました。見ると、なんと「昨年買ったばかりのもの」です。「壊れてしまったので、また買いたいです」と、悪気なく簡単に言われてしまいました。​園の備品は、みんなで大切に使うもの。もしリーダーである主任に「モノを大切にする意識」が欠けてしまっていたら、それは必ず現場の職員たちにも伝染し、園全体の扱いが雑になっていってしまいます。​壊れたから買い直せばいい、ではないはずです。「なぜ1年で壊れてしまったのか」「どうすれば長く大切に使えるか」を現場のトップが背中で示していくことこそが、豊かな保育環境を作る土台になるのではないでしょうか。

    ​■ 「いちいち言わなきゃダメ?」というモヤモヤの処理

    ​こうしたことが重なると、正直に言って心がげんなりしてしまう瞬間もあります。「こんなことまで、いちいち私が口を出して言わなくちゃいけないのかな?」と、寂しく、やるせない気持ちになることもあります。​日々の業務に追われるあまり、一番大切にしなければいけない「丁寧さ」や「相手を思いやる心」が、どこかおざなりになっているような気がしてならないのです。​でも、このモヤモヤをただ自分の心に閉じ込めて諦めてしまっては、園の成長は止まってしまいます。「口うるさいかな」と思われても、なぜ議事録が必要なのか、なぜ一つのモノを大切にしなければいけないのか、その「仕事の本質(なぜそれを行うのか)」を、根気強く言葉にして伝えていくことが、やはり私の役割なのだと思い直しています。

    ​■最後に​

    便利なツールが増え、業務がどれだけ効率化されても、保育の現場に流れる「人の温かさ」や「モノを慈しむ心」といった大切な部分は、絶対にデジタルには置き換わりません。​忙しい毎日だからこそ、私たちは「何のために」「何を大切にして」動いているのか。時々立ち止まって、職員みんなでその手触りを確かめ合えるような園でありたいと思っています。​皆様の園では、日々の忙しさの中で、こぼれ落ちそうになっている大切な「基本」はありませんか?​

  • ​【園長の葛藤】「人を増やす」のは最終手段。役職者に求められる“頭の柔らかさ”と育成のステップ

    こんにちは、佐伯リノです。​

    当園では、現場のマネジメントやシフト作成を主任にお願いしています。現場のことは現場を一番よく知るリーダーたちに任せる、それが私のスタンスだからです。​しかし先日、主任から「早出の職員の業務量が多すぎて、子どもが来るまでの時間内に仕事が終わらない。どう対応したらいいでしょうか?」という相談メールが届きました。​現場から悲鳴が上がったとき、役職者としてどう動くか。ここに、組織の成長のヒントが隠されています。

    ​■ 「困ったらすぐに園長へ」の違和感​

    相談自体は悪いことではありません。ただ、私に飛んできたメールには「どうしていいか分からないので、園長決めてください」という空気が漂っていました。​「朝の業務が増えたので、早出の職員を増やした方がいいでしょうか?」​私は、この解決策に少し立ち止まりました。主任の役割は、現場で課題が起きたときに「どうすることがベストか」をまず自分自身で考え、いくつかの選択肢を持って園長に提案することのはずです。最終決定を園長に丸投げして、その通りに動くだけでは、現場のリーダーとしての役割を果たしているとは言えません。​

    ■ 「固定概念」という壁を壊す​

    私は主任に、「まずは30分間の早出業務の内容を見直して、他の時間帯に回せるものがないか洗い出してほしい」と伝えました。​すると、彼女からは「これは別の時間に回せますが、残りのこれらはどうしても朝にやらなければいけないので、やっぱり職員を増やすべきです」という、少し安易な答えが返ってきたのです。​そこで私は、一つひとつの業務について「本当にこの時間じゃないとダメ?」「この作業は別の時間帯でも工夫次第でできるんじゃない?」と、丁寧に紐解いていきました。すると驚いたことに、「どうしても朝でなければならない」と思い込んでいた業務のほとんどが、実は別の時間帯でも対応できることだったのです。​役職者に必要なのは、この「頭の柔らかさ」です。業務が溢れたとき、すぐに「人員を増やす(体制を変更する)」というコストのかかる手段を選ぶのではなく、「まずは今の時間内で終わる仕事量に工夫できないか」を柔軟に考える。この優先順位を間違えてはいけないのです。

    ​■ 「めんどくさいアプローチ」こそが、人を育てる

    ​正解を1から10まで私が教えてしまえば、時間はかかりませんし、私も疲れません。でも、それをやってしまうと、主任は今後一切「自分で考えること」をしなくなってしまいます。​だから今回は、あえて時間がかかる方法を選びました。主任自身に考えて意見を出してもらい、それに対して「こういう視点もあるよ」と、“考え方のプロセス”を伝えることに徹したのです。​最終責任は園長である私が取ります。だからこそ、現場を預かるリーダーたちには、職員のために知恵を絞り、工夫する楽しさと責任を知ってほしいと願っています。

    ​■最後に

    ​人を育てるということは、本当にエネルギーが要ることで、時にどっと疲れるものです。でも、リーダーが育たなければ、現場の職員たちが本当の意味で守られることはありません。​「困ったら、まずは自分で仮説を立ててみる」そんな強い役職者を育てるために、私は今日も根気強く、問いかけを続けていこうと思います。​全国の園長先生、主任の先生。目の前の課題に対して、まずは「別の視点」から柔らかく考えてみませんか?

  • 【園長の葛藤】「人が離れていく人」と「助けが集まる人」。少人数だからこそ見つめ直したい、心のあり方

    こんにちは、佐伯リノです。

    ​新年度が始まって1ヶ月が過ぎ、当園でも職員一人ひとりと丁寧に向き合う面談期間を設けています。その中で先日、管理者として、そして一人の人間として、深く考えさせられる、少し胸が痛む面談がありました。​当園は少人数のアットホームな園です。そのため、クラスによっては「正職員が1人」という配置になる時間帯もあります。​面談の中で、ある職員からこんな切実な訴えがありました。「〇〇先生の、職員や子どもたちに対する高圧的な態度が本当に辛いです。このまま1人担任という環境で、あの空気の中で働き続けなければならないのなら、今後の勤務を継続するのは難しいかもしれません……」​大切な職員が、そこまで追い詰められていたという事実に、私は強い危機感を覚えるとともに、非常に残念な気持ちになりました。

    ​■ 人が離れていく人、助けが集まる人​

    人間関係、そして保育の現場を見ていて、本当に強く思うことがあります。それは、「自分は周囲の人にとって、役に立っているだろうか? 嫌な思いをさせていないだろうか?」と、常に自分に矢印を向けて振り返ることができない人は、決して成長できないということです。​人に対して高圧的な態度を取ったり、自分の正義を押し付けたりする人の周りからは、必然的に人が離れていきます。誰も進んで協力しようとは思いません。​逆に、いつも周りの職員や子どもたちに優しく接し、感謝を忘れない人の周りには、不思議なほど「助けてあげたい」という人が自然と集まってくるものです。​

    ■ 「正論」で責めるよりも、大切なこと​

    日々の業務に追われ、心に余裕がなくなってくると、私たちはつい「あの人が悪い」「なぜあの先生はあんな態度を取るのか」と、人を責めたくなってしまいます。​面談の席で、その高圧的な先生に対して「それは違うんだよ」と、口で正論をぶつけるのは簡単かもしれません。しかし、ただ相手を責めるだけでは、本当の解決にはならないのです。​私自身、人を責めたくなる自分の心の弱さに気づかされました。園長である私自身が、まずは相手の背景に思いを馳せ、どうすればそのトゲトゲした心を溶かし、助けてあげられる存在になれるのか。それを丁寧に見極めなければならないと、深く反省しました。​

    ■ 「安心して働ける環境」を死守する

    ​しかし同時に、園全体の環境を守るのが園長の最大の使命です。これ以上、誠実に頑張っている先生たちが悲しい思いをして、園を去ってしまうような環境を放置するわけにはいきません。​人員配置の難しさはありますが、まずは「誰もが恐怖を感じず、安心して発言できる安全な場所」を取り戻すために、今後の対応を役職者と共に慎重に、かつ毅然と進めていくつもりです。​

    ■最後に

    ​保育は、チームワークです。一人でできることには限界があります。だからこそ、大人同士が互いに思いやり、助け合える関係性を築くことが、巡り巡って子どもたちの笑顔に繋がります。​皆さんの周りには今、温かい助けの手がありますか?そして、あなた自身は、誰かの助けになれているでしょうか。​明日も、職員みんながホッと安心できるような、優しい眼差しで現場を見守っていきたいと思います。

  • 【園長の視点】「1ヶ月」で見えた現場のズレ。対話が心のトゲを溶かす理由

    こんにちは、佐伯リノです。​

    皆さん、ゴールデンウィークはゆっくり過ごされましたか?4月から始まった新年度。全力で走り抜けた1ヶ月の疲れが、少しでも癒やされていれば幸いです。私自身も、色々と考えることや向き合うことがあり、少しブログの間隔が空いてしまいました。また今日から、皆さんと共に歩んでいけたらと思います。

    ​■「いつの間にか」変わってしまう現場のルール

    ​先日、保育内容を見直す会議を行いました。新年度にみんなで決めたはずのルールが、日々の忙しさの中でいつの間にか「個人の解釈」に置き換わってしまっていたり、それによって職員間に不満や「きつい当たり」が生まれているという報告を受けたからです。​「なぜ、あんな言い方をするの?」「どうして決めた通りにやってくれないの?」​そんな現場のトゲをそのままにせず、まずは役職者と対策を練り、一人ひとりと「この1ヶ月、どうだった?」と面談を行うことにしました。

    ​■ 「きつい言葉」の裏側にあったもの​

    面談で見えてきたのは、職員たちの「いっぱいいっぱい」な心の内でした。「予定していたことができなかった」「思うように動けなかった」という焦りや不安。それが、周りへの余裕のなさに繋がっていたのです。​もちろん、誰かにきつく当たることは許されることではありません。でも、その理由を知ることで、「ただの攻撃」ではなく「助けてほしいサイン」だったのかもしれない、と気づかされる部分もありました。

    ​■ 「顔を合わせている」だけでは伝わらない​

    その後、全員で振り返りの会議を行いました。改めてお互いの思いを言葉にし、保育内容をどう修正していくかを話し合う中で、ある職員がこう言いました。​「毎日一緒に顔を合わせているけれど、言葉にしてもらわないと気づけないことがたくさんありました」​「言わなくても分かってくれるはず」という甘えを捨て、あえて「思いを発する場所」を作ること。それが、お互いを思いやるための第一歩なのだと、私自身も改めて痛感しました。​

    ■最後に​

    5月に入り、これから暑さも増してきます。ならし保育が終わり、本格的な保育が始まるこの時期は、心も体も疲れが出やすい時です。​だからこそ、一人で抱え込まず、仲間と思いを分かち合う時間を大切にしてください。「お互いを知る」ことが、現場を一番強く、優しくしてくれます。​今日も、体調に気をつけて、一歩ずつ進んでいきましょう!

  • ​【園長のつぶやき】「緊張」が「笑顔」に変わる瞬間。懇談会で気づいた、職員間のコミュニケーションの魔法

    こんにちは、佐伯リノです。

    ​先日、クラス懇談会を行いました。

    いつもとは違う雰囲気の中、保護者の皆様に日頃の様子をお伝えしたり、歌を歌ったり。慌ただしい日々の保育とはまた違った、穏やかな時間が流れていました。

    ​今日、私が一番嬉しかったのは、子どもたちの姿以上に、「職員たちの表情」が変化していく様子でした。

    ​ 「回す保育」から「分かち合う保育」へ

    ​新卒の職員たちにとって、日々の保育は「一生懸命業務をこなさなければ!」という責任感でいっぱいです。目の前のことを回すのに精一杯で、時には表情が硬くなってしまうこともあります。

    ​しかし、今日の懇談会では、準備や作業をみんなで協力し合い、保護者の方からのお話に耳を傾け、時には笑い合う姿がありました。

    「こうしなきゃ」という業務のスイッチが少し緩まり、お互いを思いやる余白が生まれたのだと思います。

    ​「私、ここに入ってもいいんだ」と思える輪

    ​ふと、私自身の新卒の頃を思い出しました。

    当時の私は、目の前の仕事に必死で、少し息が詰まるような思いをしていました。そんな時、先輩たちが冗談を言い合って笑っている姿を見て、「あ、自分もこの輪に入っていいんだ」とホッとしたことを覚えています。

    ​誰かにいじってもらったり、笑い合ったり。

    そんな他愛のないコミュニケーションこそが、新卒の先生たちが「自分はこの場所の一員なんだ」と感じられる、何よりの安心感になるのですよね。

    ​「笑い」は、保育を強くする

    ​「日々の保育の中で、どれだけ笑い合えるか」。

    これこそが、チームとしての強さを作ると改めて感じました。

    ​業務に追われる日々だからこそ、あえて立ち止まって話をする時間、ふとした瞬間に冗談を言い合える関係性が大切です。先生たちが笑っていれば、子どもたちも、そして保護者の方々も、安心してこの場所を頼ってくださるのだと思います。

    ​最後に

    ​皆さんの職場では、今日、誰かと笑い合いましたか?

    完璧に業務をこなすことも大切ですが、一番大切なのは、そこで働く私たちが心から楽しんでいること。

    ​明日も、職員室に心地よい笑い声が響きますように。

    先生たちの笑顔が、明日も子どもたちを照らします。

  • ​【園長の視点】「保育士である前に、人として」。大人同士の人間関係を考える

    こんにちは、佐伯リノです。

    ​今日は、少しだけ胸が痛む、でも大切な話をさせてください。​保育園は、子どもたちのために愛情を注ぎ、思いやりの心を育む場所です。でも、ふと思うことがあります。「私たちは、子どもたちに教えている『思いやりの心』を、大人同士でも実践できているだろうか?」と。

    ​■ 「評価」のために仕事をしていないか?

    ​保育という仕事は、子どもたちの成長という目に見えない財産を扱う、とても尊い仕事です。日々の業務を丁寧に行い、子どもたちの心に寄り添う。その積み重ねの結果として、周囲からの「ありがとう」や「素敵ですね」という評価がついてくるのが本来の姿ではないでしょうか。​もし、評価を得ることだけが目的になり、自分の存在を認めさせようとするあまり、他者の足を引っ張ったり、陰で悪口を言ったりしているのだとしたら……。それは、保育士としての本質から大きく外れてしまっています。​

    ■ 「矢印」を自分に向ける勇気​

    もし、誰かに対して「腹が立つ」「気に食わない」という感情が湧いた時、そこで立ち止まってほしいのです。​「なぜ、その相手が憎いのだろう?」「自分はどうありたくて、どんな保育士になりたくてここにいるんだろう?」​相手を攻撃する前に、自分自身に矢印を向けてみてください。他者への攻撃は、多くの場合、自分自身の自信のなさや、理想の姿とのギャップを埋めるための「八つ当たり」に過ぎません。本当に素敵な保育をしている人は、他者を蹴落とす必要なんてないのです。

    ​■ 「安心して働ける場所」を、全員で作る

    ​園長として断言します。私の園で、誰かが理不尽な思いをしたり、悲しい気持ちで仕事をするようなことは、断じて許しません。​一生懸命頑張っている先生たちが、安心して笑顔で働ける場所を守るのが、私の仕事です。もし今、職場の人間関係で心をすり減らしている人がいたら、どうか一人で抱え込まないでください。​保育士という仕事は、本来とても美しい仕事です。大人同士が互いに尊重し合い、認め合ってこそ、子どもたちに本当の愛情を注ぐことができる。そう信じて、明日もまた、誠実な保育を積み重ねていきましょう。

    ゴールデウィークまで後少しですね♪

  • 【園長の視点】「先生、よく見ていてくれるね」。保護者の心をつかみ、信頼を築く「一言」の魔法

    こんにちは、佐伯リノです。

    ​日々の保育の中、保護者の方とお話しする機会を大切にしていますか?私は、お迎えの時にできるだけ声をかけ、その日に見られたお子さんの成長や、担任から聞いた「今日こんな素敵な姿がありましたよ!」というエピソードを伝えるようにしています。​先日、保護者の方から「園長先生、本当によく見てくださっていますね」という嬉しい言葉をいただきました。現場を離れると、こうした声は届かなくなるのではないかと思っていたのですが、やはり保護者の方は、私たち大人の姿を本当によく見ていらっしゃるのだと、改めて襟を正す思いでした。​

    ■「保護者の立場」になって気づいたこと​

    実は先日、私自身が我が子の授業参観に行った際、同じように感じた出来事がありました。ある先生が、子ども一人ひとりに丁寧に声をかけている姿を見て、「この先生は、うちの子を本当によく見てくれているんだな」と、胸が熱くなるような安心感と感謝を感じたのです。​働いている立場だと、日々の業務に追われて忘れてしまいがちですが、保護者にとって保育者は、わが子の命と心を預ける「なくてはならない、とても大きな存在」なんですよね。

    ​■ 「伝える」ことは、信頼の貯金になる

    ​私たちが何気なく伝えている「今日の〇〇ちゃん、こんなことができたんですよ!」という一言。これこそが、保護者の方にとっての大きな安心材料になります。​我が子の様子を教えてくれる人がいる​この先生なら任せて大丈夫だ​そうした日々の積み重ねは、強固な信頼関係を築きます。そして、この信頼関係があれば、万が一何かあった時や、どうしても伝えにくいことがある時でも、冷静にお話し合いができる。つまり、日々の何気ないコミュニケーションこそが、最大のクレーム防止になるのです。

    ​■ 愛情を「見える化」しよう

    ​私たちの仕事は、保護者の方からすると「見えない時間」を預かっているのと同じです。だからこそ、その時間にどんな愛情を注ぎ、どんな素敵な瞬間があったのかを、言葉にして共有することが大切です。​「今日はこんなに可愛い姿がありましたよ」「こんなに頑張っていましたよ」​そうして保護者の方と「喜び」を共有することで、園と家庭はもっと近い存在になれるはずです。​

    ■最後に

    ​保育士の仕事が保護者に与える影響は、私たちが想像するよりもずっと大きいものです。だからこそ、一人ひとりに愛情を持って関わり、それをしっかりと伝えていきましょう。​今日のお迎えの時、どんな言葉をかけてあげますか?先生の温かい一言が、保護者の方の心に安心を届けますように。

    保育環境見直しませんか?

  • ​【園長の視点】「なぜ?」に目を向ける。落ち着かない4月、子どもたちの心に寄り添うということ

    こんにちは、佐伯リノです。

    ​新年度が始まり、はや数週間。新しいお子さんたちのならし保育が続き、園全体がどこか落ち着かない、そわそわとした雰囲気に包まれている園も多いのではないでしょうか。​当園でも、集団生活にまだ慣れず、部屋の中を走り回ったり、食事がなかなか進まないお子さんがいます。先生たちも、「どう対応すればいいのか」と頭を悩ませていました。

    ​■ 「何をしているか」ではなく「なぜそうするのか」

    ​先生たちはつい、目の前の「走り回っている姿」や「ご飯を食べない姿」だけに焦点を当てがちです。でも、私たちはそこから一歩踏み込んで考えなければなりません。​お母さんと離れて不安でたまらないのではないか?​まだ安心できる場所が見つかっていないのではないか?​集団という大きな環境に、心が押しつぶされそうになっているのではないか?​私たちが考えるべきは、「その行動をどうやって止めるか」ではなく、「どうしたら、この子が安心できるか」という一点です。​

    ■ 「集団の平穏」と「個の尊重」の狭間で​

    私たち保育者は、つい「集団として落ち着かせること」を優先しがちです。「みんなと同じように座ろうね」「みんなと同じように食べようね」という言葉は、確かに集団生活をスムーズにします。​しかし、「一人ひとりを大切にする」という理念を掲げながら、実際には「集団の枠にはめること」が先走っていないでしょうか。これは非常に難しく、誰もが直面する葛藤です。

    ​■ 私たちが「ゆったりとした心」でいること​

    子どもたちは、大人の心を鏡のように映し出します。先生が焦れば焦るほど、子どもは不安になり、さらに落ち着かなくなります。​「長い目で見ていこう」。そう腹をくくって、先生自身がまずはゆったりとした心で子どもに向き合うこと。その穏やかな存在感こそが、子どもの荒ぶる心を静める何よりの特効薬になるのです。​

    ■最後に

    ​4月は、子どもたちにとっての大きな試練の時です。だからこそ、私たちはあえて「じっくりと」向き合う余裕を持ちたいですね。​皆様の園では、今、どんな子どもたちの姿がありますか?「困った行動」の裏側にある小さな震えに、どうか気づいてあげてください。先生のゆったりとした笑顔が、子どもたちの何よりの安心になりますように。

  • 【園長のつぶやき】「完璧なリーダー」でいる必要なんてない。私が大切にしている「隙」の効能

    ​こんにちは、佐伯リノです。

    ​園長という立場上、仕事には常に全力で、ミスがないように。もちろん、そう心がけてはいます。頼まれたことは必ず守りますし、抜け漏れがないよう人一倍気をつけているつもりです。​ですが、正直に告白します。私、実はとっても「抜けている」ところがあるんです。

    ​■ 園長だって、間違えるしボケる​

    仕事ではきっちりしていたい。でも、関係性が深まってくると、言い間違いはするわ、ボケボケなことを言ってしまうわ……。職員たちの前で「園長先生、違いますよ!」と突っ込まれることは日常茶飯事です。​昔は「もっとしっかりしなきゃ」と自分を律していましたが、最近は「これくらいで、ちょうどいいのかも」と思うようになりました。

    ​■ 「隙」があるから、風通しが良くなる​

    もし私が100%完璧で、隙が全くない園長だったらどうでしょう。きっと職員たちは息が詰まって、相談するのにも勇気がいるはずです。「近寄り難い」「失敗しちゃいけない」そんな緊張感ばかりが漂う職場では、誰も自由に意見なんて言えなくなってしまいますよね。​私が少し抜けていて、時々突っ込まれるくらいのほうが、職員のみんなもフランクに話しかけてくれます。「園長先生も人間なんだな」と思ってもらえるほうが、お互いの信頼関係も深まり、みんなが自由に発言しやすい「安全な雰囲気」が作れる気がしています。​

    ■ 私が未完成でいることの「意味」

    ​私が完璧でないことで、職員のみんなが「自分がしっかりしなきゃ!」と主体的に考えてくれる――。もしかしたら、私の至らなさを正当化しているだけかもしれません(笑)。でも、リーダーが完璧すぎるより、みんなで支え合って園を良くしていこうという空気感のほうが、結果として組織は強くなるのではないでしょうか。​もちろん、大切な約束や守らなければならないことは絶対に外しません。そこだけは、園長としてのプライドを持って徹底しています。

    ​■最後に

    ​皆さんの園では、どんなリーダーでいたいと思っていますか?「しっかりしなきゃ」と一人で背負いすぎて、疲れてしまっていませんか?​もし少しだけ「隙」を見せることで、職員たちの笑顔が増えるなら、それはとても素敵なことだと思います。たまにはボケて笑い合う。そんな人間らしい繋がりを、明日も大切にしていきたいですね。

  • 【園長の叫び】「いじわる」を黙認する職場になっていませんか?誰もが安心して働ける場所を作るために

    こんにちは、佐伯リノです。

    ​先日、職場で非常に悲しく、怒りを禁じ得ない出来事がありました。新入社員の職員に対し、あるベテラン職員が意地悪な言葉を投げかけていたという報告を受けたのです。​その理由は、自分の立場やポジションを守りたいという、極めて身勝手な自己防衛からくるものだと思われます。そして何より悲しかったのは、周りの職員たちもその光景を目の当たりにしながら、誰一人として声を上げず、黙認してしまったという事実です。​

    ■ 「見て見ぬふり」は、加担と同じです

    ​女性が多い保育の現場では、残念ながらこのような人間関係のトラブルが起こることがあります。「自分がターゲットにされたくない」「波風を立てたくない」という心理が働き、その場の空気を承認してしまう。でも、園長として断言します。見て見ぬふりは、その意地悪を肯定しているのと同じです。​自分自身の「なりたい姿」や「保育者としての誇り」を忘れ、単に「自分が気に食わないから」という理由で相手を攻撃する。そんな未熟な行為を、私は絶対に許すことができません。​

    ■ 「安全な場所」を、私たちが作る​

    今、私は今後の対応について深く検討しています。そして何より大切なのは、同じようなことが二度と起こらない「心理的安全性が確保された場所」を、園長である私が責任を持って作り直すことだと強く感じています。​「意地悪を言われても、誰も守ってくれない」そんな環境では、どんなに素晴らしい保育理念も、どんなに優れた計画も、すべて無力です。​

    ■ 全ての保育者に伝えたいこと​

    今、このブログを読んでくださっている方の中にも、似たような状況で苦しんでいる方がいるかもしれません。どうか忘れないでください。あなたの価値を、一部の意地悪な人の言葉で決めさせてはいけません。​そして、もしあなたの職場で誰かが不当に扱われているのなら、どうか「黙認」という選択肢を捨ててください。小さな勇気が、職場全体の空気を変える第一歩になります。​

    ■最後に​

    園長として、職員が安心して、心から「明日もここで働きたい」と思える環境を作る。それが今の私の最大の使命です。​どんなに時間がかかっても、私は「いじわる」を許さない、誠実な組織を目指して戦い続けます。皆さんの園が、今日という日も温かい心で満たされていますように。