こんにちは、佐伯リノです。
新年度が始まって1ヶ月が過ぎ、当園でも職員一人ひとりと丁寧に向き合う面談期間を設けています。その中で先日、管理者として、そして一人の人間として、深く考えさせられる、少し胸が痛む面談がありました。当園は少人数のアットホームな園です。そのため、クラスによっては「正職員が1人」という配置になる時間帯もあります。面談の中で、ある職員からこんな切実な訴えがありました。「〇〇先生の、職員や子どもたちに対する高圧的な態度が本当に辛いです。このまま1人担任という環境で、あの空気の中で働き続けなければならないのなら、今後の勤務を継続するのは難しいかもしれません……」大切な職員が、そこまで追い詰められていたという事実に、私は強い危機感を覚えるとともに、非常に残念な気持ちになりました。
■ 人が離れていく人、助けが集まる人
人間関係、そして保育の現場を見ていて、本当に強く思うことがあります。それは、「自分は周囲の人にとって、役に立っているだろうか? 嫌な思いをさせていないだろうか?」と、常に自分に矢印を向けて振り返ることができない人は、決して成長できないということです。人に対して高圧的な態度を取ったり、自分の正義を押し付けたりする人の周りからは、必然的に人が離れていきます。誰も進んで協力しようとは思いません。逆に、いつも周りの職員や子どもたちに優しく接し、感謝を忘れない人の周りには、不思議なほど「助けてあげたい」という人が自然と集まってくるものです。
■ 「正論」で責めるよりも、大切なこと
日々の業務に追われ、心に余裕がなくなってくると、私たちはつい「あの人が悪い」「なぜあの先生はあんな態度を取るのか」と、人を責めたくなってしまいます。面談の席で、その高圧的な先生に対して「それは違うんだよ」と、口で正論をぶつけるのは簡単かもしれません。しかし、ただ相手を責めるだけでは、本当の解決にはならないのです。私自身、人を責めたくなる自分の心の弱さに気づかされました。園長である私自身が、まずは相手の背景に思いを馳せ、どうすればそのトゲトゲした心を溶かし、助けてあげられる存在になれるのか。それを丁寧に見極めなければならないと、深く反省しました。
■ 「安心して働ける環境」を死守する
しかし同時に、園全体の環境を守るのが園長の最大の使命です。これ以上、誠実に頑張っている先生たちが悲しい思いをして、園を去ってしまうような環境を放置するわけにはいきません。人員配置の難しさはありますが、まずは「誰もが恐怖を感じず、安心して発言できる安全な場所」を取り戻すために、今後の対応を役職者と共に慎重に、かつ毅然と進めていくつもりです。
■最後に
保育は、チームワークです。一人でできることには限界があります。だからこそ、大人同士が互いに思いやり、助け合える関係性を築くことが、巡り巡って子どもたちの笑顔に繋がります。皆さんの周りには今、温かい助けの手がありますか?そして、あなた自身は、誰かの助けになれているでしょうか。明日も、職員みんながホッと安心できるような、優しい眼差しで現場を見守っていきたいと思います。
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