【園長の葛藤】「現場をわかってない」と言われて気づいた、信頼関係の築き方

こんにちは、佐伯リノです。

​■現場一筋20年から、いきなり複数園を掛け持ちする「園長」へ。

保育のことなら誰よりも自信がある。それなのに、なぜか組織がまとまらない。今日は、私が園長になって直面した「組織の壁」と、そこから見えた光についてお話しします。​バラバラの現場と、積み重なった不信感​私が赴任した園は、まさに「組織」として崩壊しかけている状態でした。​これまでの管理職は現場をあまり知らない方々だったようで、保育の内容は個人の価値観でバラバラ。基本すら徹底されておらず、毎年のように退職者が出て、現場に役職者もいない。​そんな「何年も積み重なってきた負の連鎖」の中に、ポーンと私が投げ出されたのです。「現場をよく知る園長」が入ったからといって、すぐにまとまるはずもありませんでした。​遠回しに届く「不満の声」​慣れない園長業務、そして複数園兼務という多忙な日々に追われ、私は現場になかなか顔を出せないでいました。​そんなある日、上司経由で衝撃的な報告を受けました。現場の職員から「あの園長は現場のことをわかっていない」「もっと現場に入ってほしい」という注意が入ったというのです。​20年現場にいた私からすれば、「そんなに現場に入ってほしいなら、直接言ってくれればいいのに!」というのが本音でした。女性社会特有の「遠回しに、人づてに不満を伝える」文化に、私はどうしても馴染めなかったのです。​

■「相手の意見を聞こうとしていなかった」自分

​シフト作成一つとっても、人づてに不満が聞こえてくる。「直接言えばいいのに」そうイライラしていた時、ふと気づきました。​「相手に直接言えばいいのに」と思っている私自身も、相手に何も伝えていなかった。相手の意見を聞こうとする余裕も、全くなかったんだ。​信頼関係ができていないのに、正論だけで組織を動かそうとしていた。職員たちは、私のことを「話しかけづらい、威圧的な雰囲気」だと感じていたのかもしれません。

​■私が変えた「たった一つの行動」

​「まずは、私が変わらなければならない」​そう感じた私は、あることを実践し始めました。それは、「職員が訴えてきたこと、伝えてきたことに対して、とにかくすぐに対応する」ということです。​どんなに忙しくても、現場からの声には即レス、即行動。その小さな積み重ねを続けていくうちに、少しずつ変化が起きました。​「園長、ちょっといいですか?」と、直接話しかけてくれる職員が増えてきたのです。​葛藤の先に、見えてきたもの​私が相手を批判的に見ていたとき、相手もまた、私に壁を作っていました。管理職として「正しさ」を振りかざす前に、一人の人間として「信頼」を積み上げることの大切さを、身をもって学んだ瞬間でした。​もちろん、今もまだまだ葛藤の日々は続いています。でも、この一歩が、組織を変える大きな鍵になると信じています。

続きはまた明日。

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