こんにちは、佐伯リノです。
先日、当園のパート保育士さんから、ある切実な相談を受けました。その内容は、保育の本質を問い直す非常に重要なものでした。
■ 「人見知りの子に、無理やり着替えをさせて」
0歳児クラスに入ったそのパート保育士さんに、担任からこんな指示があったそうです。「(子どもが)人見知りで拒否しているけれど、着替えさせてほしい」と。相談してくれたパートさんは、戸惑いながらこうおっしゃいました。「子どもがこれだけ嫌がっているのに、無理に関わることが、この子にとって本当に意味があるのでしょうか……」私は、その言葉に胸が痛みました。乳児保育の基本は、「安心できる環境の中で、大人との信頼関係を築くこと」。それがすべての土台です。その土台を無視して、無理やり着替えという「タスク」をこなすことが、果たして「適切な保育」と言えるのでしょうか。
■ 「知識」と「行動」の間に生まれる溝
当園でも、不適切保育の防止や人権セルフチェック、乳児保育の研修など、学ぶ機会はたくさん設けています。しかし、いざ日々の業務に追われると、頭では理解していても、行動が「効率」や「しつけ」に偏ってしまう。「自立させなきゃ」「ちゃんとさせなきゃ」という焦りが、子どもの心への配慮を追い越してしまう。これは、私自身も園を運営する立場として、非常に大きな課題だと痛感しています。
■ 「声」が園長まで届く組織のあり方
もう一つ、今回の件で反省したことがあります。それは、パートさんが担任や役職者を飛び越えて、直接私(園長)に相談に来たという点です。本来であれば、まずは現場のリーダーや役職者がその悩みを受け止め、解決に動く。その上で園長に報告が上がるという構図が理想です。直接話してくれたことは嬉しい反面、現場内でのコミュニケーションや関係性に、まだ課題があることを突きつけられました。
■最後に
今回の件はすぐに主任・副主任と共有し、現場のフォローを指示しました。しかし、一度伝えて終わりではなく、今後も丁寧に、根気強く現場の姿を見ていく必要があります。皆様の園では、同じような事例はありませんか?「当たり前」だと思っている日々の指示が、子どもの人権や信頼関係を傷つけてはいないか。私たち保育者は、常に自分たちの姿を問い直し続けなければなりません。子どもたちが「この先生なら安心」と思える環境を、本当の意味で作っていきたい。そう強く感じた出来事でした。
ショッピング、旅行でいきぬきを♬
コメントを残す