こんにちは、佐伯リノです。
4月の慌ただしさの中、今日はふっと心が軽くなるような、とっても可愛いエピソードをお話ししたいと思います。
■ 「昨日までの僕」とはお別れ
昨年度まで2歳児クラスだった、ある男の子のお話です。彼は3月まで、毎朝登園するたびに大泣きしていました。日中は元気いっぱいなのですが、朝だけはどうしても寂しかったり、自分の思いが炸裂して「自分!自分!」と自我が爆発したり……。ところが、4月になって3歳児(幼児クラス)に上がった途端、担任の先生も驚くほどの変身を遂げたのです。嫌がっていたお友達との手つなぎができるようになった順番をしっかり待てるようになった先生のお話を最後まで聞けるようになった「急にどうしたの!?」と、先生たちも目を見張るほどの変わりようです。
■ 「大きくなった」という自覚の力
私が彼に「お兄さんクラスになったんだね、かっこいい!」と声をかけると、彼は誇らしげに、真っ直ぐな瞳でこう答えてくれました。「そう。大きくなったから!」カレンダーの上では、3月31日から4月1日に変わっただけ。たった数日しか経っていません。体つきが急に変わったわけでも、魔法の薬を飲んだわけでもありません。でも、子どもたちは「新しい名札」「新しい教室」「上のクラス」という環境の変化を、全身で感じ取ります。「自分は大きくなったんだ」という自覚が、昨日までできなかったことを可能にする、何よりの原動力になるのです。
■ 成長を喜び合える、この場所が大好き
「大きくなったこと」を誰より自分自身で喜び、誇らしく感じている彼の姿を見て、私は改めて「保育園って、なんていい場所なんだろう」と心から感じました。先生たちも、そんな彼の変化を見逃さず、「素敵だね」「かっこいいね」と心からの言葉をかけています。大人が一方的に教え込むのではなく、子どもたちの内側から溢れ出す「こうありたい」という願いを見守り、一緒に喜べる。この仕事の素晴らしさを再確認した瞬間でした。最後に子どもたちは、大人が想像もしないようなタイミングで、自分たちなりの「成長の階段」を登っていきます。日々の忙しさに追われていると見落としがちですが、環境が変わったことで見せてくれる「誇らしげな顔」。そんな小さな奇跡を、これからも大切に、丁寧に見守っていきたいですね。明日も、子どもたちの「できた!」という笑顔に出会えるのが楽しみです。
週末ゆっくり休んでくださいね